台湾のボルダリングエリアのガイドブックです。
BIHOU、DABAO、PINGLAI、RUILONGの4エリア、約240課題を写真とイラストで収録しています。
アクセスも電車・タクシー・自分で運転、なども簡単な英語でしっかり記載されていて、初めて台湾に行く方でもわかりやすい内容です。
211ページ
オールカラー
著者:Roger Wo / Fiona Lee
言語:中国語 / 英語
希望小売価格:3,800円(税別)
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売上を台風被害に全額寄付
著者のRoger氏は、このトポの初回分売上を全額、台風被害を受けた岩場の復興資金に寄付されました。
Roger氏は、2019年に日本を襲った大型台風ハギビスによる全国の被害に心を痛め、ちょうど出版を予定していたこのガイドブックの売り上げを被災した岩場の復興に寄付したいと要望されました。
その旨を親しい友人である東京粉末山本氏に連絡されて、日本での発売に至りました。
Roger氏は無償でこのガイドブックを東京粉末に。
東京粉末では、このガイドブックの売り上げ全てをRoger氏の要望の通り、岩場の復興支援として寄付されます。
また、Roger氏の想いに応えるべく、売上金額と同額を、東京粉末からも台風被害支援金として寄付されます。
---------- 以下 メーカー説明 ----------
台湾の知られざるボルダー
台湾のボルダーエリアは基本的に車で行くのですが、結構道が細かくて、初見ではなかなか厳しいところもありますが、ガイドブックには全ての岩場のGPS座標が書かれ、"Follow google map"とあって便利です。そこまで大きくない島なので、タクシーよりもレンタカーを使って岩場とナイトマーケットを回るのを勧めたいところです。
どのエリアも小ぶりなボルダーと、比較的気楽にトライできる課題が揃っていて、観光気分でほっこりできます。もちろん気合いの入りすぎたクライマーにとっても素敵です。なんといっても、未登ラインが沢山。
現地で会うクライマーは誰もが優しくて、お節介で、ちょっと普通と変わった人ばかり。クライミングが持つ魅力、岩・自分との向き合い・人との出会い・ちょっとした冒険・毎度違う表情を見せる自然から得る感覚。クライミング旅の多くが凝縮された体験が、すぐ近くの台湾にあります。
飛行機も成田から往復3万円くらい。片道3時間。空港出ればすぐ街。良質なクライミングジムも沢山あります。それよりなにより台湾といえば屋台です。端から端までうまそうなものばかりで、どれも100円とか150円とか。つまみ食い、飲み歩きの天国です。そんな台湾。ちょっとした連休でも、ジムも岩場もグルメも満喫できるところ。最高です。
東京粉末山本氏のコメント
ロジャーとはここ10年ほどの付き合いですが、台湾の岩場をこよなく愛するクライマーです。見た目や登り方とは裏腹に、その純粋さには毎度心を打たれています。自分にとってのクライミングは、一緒に台湾の岩で蜂に刺されながらバーベキューをした時から、大きく変わったように思います。紛れもなく、私の最高の友人の一人です。
そんな彼から連絡を受けたのは昨年の台風の直後で、大好きな日本に何かできることはないか、トポを売った金額を託すから何かに役立ててくれないかと、そういうメールでした。このトポは台湾のボルダーに沢山のクライマーが集う未来を夢見るロジャーが、自費で出版したものです。部数も少なく、病院勤務で貯めたお金を使い切ってしまったそうです。貯金が少ないことは突っ込まないでくださいよ。それは万国共通。どこの国のクライマーも一緒です。
あの台風のあと、奥多摩周辺の岩場はほぼ壊滅的な状態で、現在でも岩場へのアプローチはいたるところで道路が崩れたままです。これから奥多摩でクライミングを通して色々な経験をされる予定だったであろう方々のことを考えるとなんと寂しいことかと思います。埋もれたプロジェクト、原生林(だいたいは鬱蒼とした杉林)の中で味わう個性豊かなボルダーたち。無くなって初めてその貴重さを痛感しています。
こんな大きな被害は忍者返しが登られる以前から考えても初めてではないでしょうか。その大きな災害からまだ数ヶ月。私を含め、どれだけの日本のクライマーがこの災害のための援助や協力をされたのでしょう。全体の1割にも満たないことだろうと思います。それが、隣の台湾から、岩を愛するためだけに貯金を投げ打って作ったトポで協力したいと言うロジャー。いままでよりも一層増して、彼のことが好きになりました。
台湾には大西さんをはじめ、近年数名の著名なクライマーが訪れて開拓をされたり、クライマーと交流されたり、夜の街で遊んだりされているようです。素朴で素敵な岩場ばかり(それも台北から1時間とか2時間とかでいける)なので、ぜひ一人でも多くの方に行ってほしいと願います。